■開催日:7月4〜5日 ■開催地:オートパラダイス御殿場(靜岡県) ■天候:曇り Photo&Report:藤原浩(本誌)
日本初開催のIAME ASIA CUP JAPAN
3クラスで見応えのあるレースを披露!
カートエンジンの老舗メーカー、IAME社製エンジンでのワンメイク大会となるIAME ASIA CUP JAPANが7月4〜5日にオートパラダイス御殿場で開催された。この大会は、日本初開催となる。
ASIA CUPと銘打たれている大会で、今大会には日本を含む6の国と地域から選手たちが集まった。本来ならば、雄大な富士山の姿を海外選手に楽しんでもらいながらのレースとなるところだったが、折からの梅雨空ということもあり、レースウィーク中に富士山が姿を見せることはなく、やや心残りとなる天候。
開催クラスはカデット、ジュニア、シニアの3クラスで、ジュニアはGPRで開催されているX30ジュニア、シニアは全日本のFS-125部門相当。カデットは、今季から国内でもジュニアカーティングトロフィーなどでレースに導入されている60cc水冷のX30 WATER SWIFTを使用する。
レースフォーマットは、土曜日にタイムトライアルと予選を2ヒート、日曜日にスーパーヒートと決勝が行われる。その間、ドライタイヤは2セット使用でき、どのタイミングで履き替えてもいい。そのため、日曜がウェットだと決め打ちしたチームでは、ドライタイヤ2セットを土曜日中に使うといったこともあった。またウェットタイヤはコントロールタイヤではないため、新品からユーズドまで様々なコンディションのタイヤで走り出すこととなった。
日曜日は予報取りに雨に見舞われたものの、その雨がさらにレースを面白く演出した面もあった。なお、大会は来年以降の開催も予定され、さらに規模を拡大していく意向が示された。また、各クラスの優勝者には、10月にイタリアで開催予定の世界大会、IWFへの参加チケットが授与された。
●Cadets
絶好調鈴木秀弥が今週も独走V
9台が集まったカデットクラス。その多くが、今回の水冷60ccエンジンを初めて使う選手で、キャブセットやギア比などを探るところからレースウィークが始まった。
土曜日のTTでトップタイムをマークしたのは、前週のGPRもてぎ大会で完全Vを達成し、その流れを持ち込んできた鈴木秀弥。ドライとなった土曜日、TTトップから予選第1ヒートを独走で制すると、第2ヒートもPPスタートから逃げ切りトップチェッカー。初日を無双状態で終える。
翌日曜日のスーパーヒートでは、雨で速さを増してきた海外勢のKALEN DELSIとJAYDEN GABRIEL ARYAが先行。特にKALEN DELSIは圧倒的なスピードを見せ7秒近い大差を築いてトップフィニッシュを果たす。鈴木は3位に入り、合計ポイントでトップを死守し決勝PPを獲得した。
海外勢にどう対抗するかが注目された決勝。鈴木は好スタートからトップをキープすると、土曜日のようにリードを広げていく。2番手にはKALEN DELSI、3番手にJAYDEN GABRIEL ARYAが続くが、いずれも鈴木のペースにはついていけずに、鈴木が独走。最後まで接近を許すことなく走りきり、独走優勝を飾った。
2位には繰り上がりでJAYDEN GABRIEL ARYA、2番手チェッカーだったKALEN DELSIはカウルペナルティで3位となった。
●Junior
藤原迪永が抜け出して優勝!
ジュニアクラスには10台が参加。多くはGPRのジュニア部門にも出場してる選手たちで、普段と同じ慣れたパッケージでのレースとなる。
TTでは、今季GPRのTTでも常に好調ぶりを見せている林樹生がトップタイム。2番手に前週のGPRで優勝した飯田一仁、3番手に同じく藤原迪永が並ぶ。
ドライの土曜日予選ヒートでは、2ヒートとも飯田がトップチェッカー。ヒート1では1位林、3位藤原と続き、ヒート2では2位林、3位山口翔大となる。
雨となったスーパーヒートでは、飯田との競り合いに勝った藤原がトップフィニッシュ。飯田が2位、CHONG KA HEIが3位。林はローリング中にトラブルが発生し、スタートできずにこのヒートを終える。総合では飯田がトップで決勝PP、2番手に藤原、スーパーヒートでポイントを稼いだCHONG KA HEIが3番手となり、林は6番手からの追い上げを期す。
決勝もウェットコンディション。まずは飯田が好ダッシュでトップを奪いレースを引っ張っていく。それをピッタリとマークした藤原。2台でやや抜け出したところで、藤原が勝負を仕掛け3コーナーで前に出る。この攻防で、やや遅れた飯田との間が一気に開くと、その後は藤原の一人旅。周回ごとに飯田を突き放していき、完全な独走へと持ち込んでいく。
終盤に入っても、そのペースが衰えることはなく、8秒以上の大差でチェッカー。地元大会に華を添える優勝となった。2位には終始単独での周回となった飯田。3位は終盤に山口に追いつき逆転したCHONG KA HEIが入り表彰台へと上がった。
●Senior
雨が勢力図を一変
PRESLEY MARTOMOが独走優勝!
シニアクラスには19台が参加。全日本FS-125に出ている選手や、8月のGPRに備えコースへの習熟度を高めたいOKドライバーなども参加した。
TTでは全日本OKランキングトップに付ける松居寿來がトップタイム。2番手にチームメイトの大津龍星、3番手に中野貴介が続く。予選ヒートでも松居が2ヒートともトップチェッカー。後方には、APGを得意としている中野駿太や中野貴介らが続き、初日は松居が総合トップ。2番手に中野貴介、3番手に中野駿太と日本人ドライバー優位で終えた。
一夜明け、日曜日はウェットコンディション。この濡れた路面で真価を発揮してきたのが、PRESLEY MARTOMO。かつてはWSKにも参戦、優勝経験も持つというインドネシアから来たドライバーが、スーパーヒートでトップに立つと独走。完全に2番手以下を置き去りにするスピードを見せトップチェッカーを獲得する。
初日トップだった松居は、途中にアクシデントもあり8位となる。総合では中野貴介が逆転でトップとなり、決勝PPを獲得した。
雨の勢いがだいぶ弱くなった決勝。好スタートは路面コンディションがいいアウト側のPRESLEY MARTOMO。中野貴介も2番手で続き、序盤のうちに前に出ていきたいと仕掛ける素振りを見せるが、オープニングラップをしのいたPRESLEY MARTOMOは、それ以降は突き放す一方となる。
番手以下が50秒台でのラップを続ける中、ただ一人49秒台をコンスタントにマークし周回を重ねていきリードをみるみる広げていく。中野貴介も単独走行で周回。さらに離れて3番手にはOK2連勝の元田心絆が上がるものの、こちらも単独走行。
トップのPRESLEY MARTOMOは初めてのコースといったハンディをものともしない速さで駆け抜け、7秒差でトップフィニッシュを飾った。これには2位の中野貴介、3位の元田も脱帽するしかなかった。
|
●Cadet(10台) Engine:IAME X30 Water Swift 60 Tyre:DUNLOP |
|||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Pos. | No. | Driver | Team | Q.P. | Q1 | Q2 | SH | GRID | |
| 1 | 1 | 鈴木秀弥 | Team TKC | 46.506 | 1 | 1 | 1 | 3 | 1 |
| 2 | 4 | JAYDEN GABRIEL ARYA | REHOBAT JMX PHANTOM | 失格 | - | 5 | 6 | 2 | 3 |
| 3 | 5 | KALEN DELSI | HOT WHEELS RACERS | 47.113 | 4 | 6 | 2 | 1 | 2 |
| 4 | 6 | 京竹玖龍 | AP speed | 46.760 | 3 | 2 | 4 | 4 | 4 |
| 5 | 3 | 内田丈一郎 | WORLD YK RACING | 46.530 | 2 | 3 | 3 | 5 | 5 |
| 6 | 7 | 遠藤羽華 | Team TKC | 48.61 | 8 | 8 | 7 | 9 | 8 |
| 7 | 2 | 多中陽向葵 | SCUDERIA SFIDA | 47.134 | 5 | 4 | 5 | 6 | 6 |
| 8 | 8 | 峯 陸 | SUPER CHIPS | 47.424 | 6 | 7 | 8 | 8 | 7 |
| 9 | 10 | 風間 温 | SUPER CHIPS | 48.445 | 7 | 失格 | 9 | 7 | 9 |
|
●X30 Junior(9台) Engine:IAME X30 Jr Tyre:DUNLOP |
|||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Pos. | No. | Driver | Team | Q.P. | Q1 | Q2 | SH | GRID | |
| 1 | 39 | 藤原迪永 | SD-STYLE | 40.581 | 3 | 3 | 4 | 1 | 2 |
| 2 | 38 | 飯田一仁 | TAKAGI PLANNING | 40.470 | 2 | 1 | 1 | 2 | 1 |
| 3 | 35 | CHONG KA HEI | HB-GP RACING | 41.109 | 8 | 7 | 6 | 3 | 3 |
| 4 | 34 | 山口翔大 | SUPER CHIPS | 41.192 | 9 | 9 | 3 | 4 | 4 |
| 5 | 33 | 林 樹生 | MOMOX KART RACING | 40.439 | 1 | 2 | 2 | DNS | 6 |
| 6 | 36 | 阿部瑠偉 | MPR | 40.804 | 6 | 4 | 5 | 5 | 5 |
| 7 | 37 | 細川瑛斗 | TAKAGI PLANNING | 40.831 | 7 | 6 | 9 | 6 | 7 |
| 8 | 31 | 石橋悠眞 | Racing Square GEN | 40.783 | 5 | 8 | 8 | 7 | 9 |
| 9 | 40 | 青木二己羅 | MUSASHINO KC | 42.540 | 10 | 10 | 10 | 9 | 10 |
| 10 | 32 | 渡辺敬太 | La Peche Racing Team | 40.769 | 4 | 5 | 7 | 8 | 8 |
|
●X30 Senior(18台) Engine:IAME X30 Tyre:DUNLOP |
|||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Pos. | No. | Driver | Team | Q.P. | Q1 | Q2 | SH | GRID | |
| 1 | 19 | PRESLEY MARTOMMO | REHOBAT JMX | 39.962 | 4 | 5 | 5 | 1 | 2 |
| 2 | 7 | 中野貴介 | LUCE Motor Sporrts | 39.948 | 3 | 3 | 2 | 2 | 1 |
| 3 | 10 | 元田心絆 | TAKAGI PLANNING | 40.113 | 8 | 8 | 4 | 7 | 7 |
| 4 | 13 | 中野駿太 | RAGNO MOTOR SPORTS | 40.107 | 7 | 2 | 3 | 12 | 8 |
| 5 | 4 | 松居寿來 | K.SPEED WIN | 39.836 | 1 | 1 | 1 | 4 | 3 |
| 6 | 12 | NADOL IMJITPANYA | AP speed | 失格 | - | 18 | 15 | 6 | 9 |
| 7 | 17 | 吉田侍玄 | LUCE Motor Sporrts | DNS | - | 10 | 6 | 3 | 5 |
| 8 | 15 | 真子鉄朗 | SCUDERIA SFIDA | 40.324 | 14 | 16 | 18 | 10 | 14 |
| 9 | 11 | NATHAN ANTHONY ARYA | REHOBAT JMX PHANTOM | 40.038 | 5 | 4 | 8 | 4 | 4 |
| 10 | 18 | HARITH ZAIREL OH | AP speed | 40.985 | 16 | 19 | 19 | 13 | 19 |




