フェスティカサーキット瑞浪が先鞭をつけ、各サーキットへの広がりを見せているインシデントの動画検証。この夏には、愛知県の石野サーキットも動画による検証システムを立ち上げた。
もともと、10年ほど前にはタブレットやスマートフォンの録画機能を活用して動画検証を行っていた石野だったが、その後諸事情により動画検証をやめ、以降はオフィシャルの目視による検証のみでレース運営を行ってきた。
今回導入されたシステムは、他のコースで利用されている既存のシステムではなく、独自開発したもの。これはオフィシャルにこの分野に強い人材がいたこと、また限られたリソースを効果的に振り分けることなどの観点から独自システムを構築している。
今回のSL石野第5戦では、タワー内からコースに向けられたカメラが4台、コース内のポストや照明等などに取り付けたWebカメラが5台で運用。Webカメラからの画像は、無線でリアルタイムにタワーへ届き、コースオフィシャルからのインシデント報告を受け、該当動画を確認、競技長らがジャッジを下すこととしている。
まだ、試験段階の導入で、カメラの配置位置や熱対策など課題も多く見受けられたが、それらを少しずつ解決し、必要であれば新規機材の導入なども視野に入れながら、システムを構築していくという。また、計時システムと組み合わせることで、画面にライブタイミングの表示などを行い、動画配信などにも繋げられるシステムとのこと。そういった拡張性も、今後楽しみなところだ。
昨今は、参加する側も動画検証に慣れているところがあり、動画検証を行っていることがレースの公正さへの信頼を高める一つの要素ともなっている。動画でのジャッジでは、動画録画だけではなく、ジャッジするオフィシャル側の習熟度も高めることが必要となるので、試験的とはいえ、いち早く導入するほうが経験値を積みやすくメリットは大きい。今後の発展にも注目していきたい。


