鈴鹿で開催されていたEXGEL MAX CHAMPでは、シニア・ジュニア・ミニの3クラスで日米交換留学というユニークなスカラシップを展開している。今季も、アメリカからの出場を受け入れた一方、日本からは各クラスのシリーズチャンピオンにアメリカでのレース出場権利が与えられた。そのうち、シニアの澤田龍征は今季のメインとしているGPR最終戦と日程が被ったこともあり出場を辞退し、ジュニア坂野太絃とミニのロイド海翔が渡米することとなった。
二人が出場する大会は、11月12~16日にラスベガス・スピードウェイで開催されるSUPER NATIONAL。これはアメリカの中でも大きな大会となり、多くの有望選手が出場する大会と言われている。実は、この大会はRMCでの大会ではない。日程の関係で、この大会が選ばれたとのことだが、それにより出場クラスは坂野がX30Jr、ロイドはMini Swiftとなった。
坂野にとっては、GPRでも走り慣れたX30Jrでの出場となり、エンジン関係は慣れているだけに期待できる。一方、ロイドが出場するMini Swiftは日本では聞き慣れないクラスだが、エンジンは今年に入って日本へも輸入が始まったIAME製60ccエンジンを使用した9~13歳を対象としたクラスだ。 コースもラスベガス・スピードウェイの広大な駐車場を活用し、防護材で囲う特設コースで、日本とは全く違うレースとなることだろう。二人にとっては、大きな経験となるはずだ。
今回、フェスティバルの会場で二人にレースへの意気込みなどを聞いてみた。楽しく、いい結果を残すことを期待したい。
坂野太絃(ジュニア代表:写真左)
■今回のアメリカのレースへの意気込みは?
坂野:これまでグランドファイナルとかには行ったことがあるのですが、今回は見たことがないコースだし、路面も経験したことのない路面だと思うので、日本とアメリカの違いをすぐに探って、アジャストしていって、日本のようにすぐ慣れて、上位を目指し結果を残せるように頑張ります。
■今回は、X30Jrなので、今季で言えばGPRで乗ってきたパッケージです。その点では、エンジン等に関しての不安などはない?
坂野:GPRで凄く練習しているので、キャブの調整とかも日本と変わらず、ストレートとかで合わせて頑張ろうと思います。
■コースも、駐車場にテックプロ等で造る特設コースのようですが、こういったコースの経験は?
坂野:1回もないですね。ハーバーサーキットのような遊びでしかないです。今までになく楽しみだし、とにかく楽しもうと思っています。
■パーマネントのコースとはまた違って楽しめそうかなと。
坂野:これまで乗ったことがないくテクニカルだと思うので、とにかく楽しみたいです。
■では、頑張って楽しいレースを!
坂野:はい!
ロイド海翔(MINI代表:写真右)
■今回、アメリカの中でも大きなレースに出場することになりましたが、まずは意気込み、目標を聞かせください。
ロイド:絶対勝つことです。
■海外のレース、アメリカでのレースは初めてですか。
ロイド:海外のレースが初めてです。
■今回は、現地で用意されたマシンでのレースになると思います。そういったことへのアジャストはどうですか。
ロイド:英語でコミュニケーションしていいセッティングを見つけられるようにしたいです。
■今回、特設コースでのレースのようですが、そういったコースの経験はありますか?
ロイド:レンタルカートコースくらいしかないと思います。
■そういったコースは、自分の意識的には得意、不得意とかありますか?
ロイド:特にはないです。
■では、いい結果を期待しています。頑張ってください。
ロイド:はい。