EXGEL MAX CHAMP激闘の興奮も冷めやらぬ7月14日、南コースでは初の試みとしてEXGEL MAX CHAMPとホンダ・レーシングスクール(HRS)のコラボレーション、サマースクールが実施された。
MAX CHAMP対象のMINI MAX、Junior MAX、Senior MAXを対象とし、各クラス限定数で募集したものの、当初予定を大きく上回る応募があったことから、主催者側が協議し、応募者全員の参加を認めることとし、3クラスで約50名のドライバーが参加した。講師にはHRSプリンシパルの佐藤琢磨を筆頭に、中野信治、MAX CHAMPドライビングアドバイザーも務める佐藤蓮、野村勇斗らが参加した。当日は、前日までのレースの疲れも感じさせず、元気に集合。まずは朝のミーティングでスクールでの注意事項が説明され、いよいよ実技講習へと移った。
今回は、HRSのカート部門でも採用されていたコース逆走のフリー走行から始まり、逆走でまったくキャラクターを変えたコースの攻略に取り組んでいた。その後は、クラスごとに分かれてのブレーキング練習。このブレーキング練習は多くのスクールでも取り上げられる練習だが、実はこういった練習は普段のコース営業での走行では行うことができないため、意外に止まるまでのフルブレーキングを経験している選手は少なく、そうしたことからもブレーキ練習を行うことで、ブレーキコントロールが身につくという。
午後からは雨予報もありスケジュールは大幅に変更され、順走のフリー走行後はクラスごとの記念走行(模擬レース)で締めくくりとなったが、閉会式後すぐに雨が降り出したことからも、予定変更は正解だったようだ。
今回、強調されていたのが「ブロック禁止」ということ。もちろん、レースではバトルはOKだが、その中でも相手のラインをリスペクトし、ブロックやプッシングといった行為は行わないよう強調されていた。これは、スクールだからという面もあるが、普段のレースに於いても大切となる事案だろう。
参加者は、講師として実際に一緒に走った佐藤や野村の走りを間近に観察し、また積極的にアドバイスを求めに行く姿勢も見られ、有意義な時間を過ごしたようだ。昨年は笹原右京レーシングスクール、今回はHRSがとのコラボと、EXGEL MAX CHAMP参戦の付加価値も様々に用意されている。その点でも新しいシリーズ戦の取り組みとなるだろうし、HRSも受講可能年齢前の選手たちに、その存在を示すことができ、良い相乗効果が期待できるコラボレーションだろう。