FIA Karting Arrive and Drive World Cup

■開催日:11月14〜16日 ■開催地:SELANGOR-KUALA LUMPUR(Malaysia) ■Text:藤原浩(本誌) ■Photo:FIA Karting
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元田心絆、トップチェッカーも無念のカウルペナルティ
初開催のKarting Arrive and Drive World Cupは成功裏に終わる
来季は地域版へも拡大へ  

FIAが世界各国の国際レース出場を夢見るカートドライバーに、もっと手軽に安価で参加できる国際レースとして開催を決めたKarting Arrive and Drive World Cupが11月16日にマレーシア・クアラルンプールで決勝日を迎えた。

このイベントは、カートは現地でメーカーが用意し、ドライバーは装備類だけを持って現地へ赴きレースに出場できるという画期的なイベントで、これまでMAX GRANDFINALなど同じ方式のレースも開始されてきたが、FIAの正式なタイトルが変えられるのは初めてとなる。

初開催となった今大会では、参加費用と技術面の障壁を大幅に削減する形式でのイベント開催の効果もあってか、50の国と地域からドライバーが参加。日本からはシニアクラスに徳岡大凱、ジュニアクラスに元田心絆がJAF推薦により、また小島聖来も出場した。

FIAの調査によれば、参加するドライバーの90%以上が、FIAが推進するArrive and Drive方式によって競技への参加が用意になったと話し、7人に1人はこのイベントがキャリア初の国際イベントとなったという。このイベントの趣旨は十分に達成されたと見ていいだろう。

レースも両クラスとも見ごたえのあるレースとなった、シニアクラスでは、徳岡がQP16位から予選総合15位でA決勝へ進出。決勝では14周目に雨が降り始め土砂降りへ。レースは15周終了時点で赤旗となり、そのまま成立。徳岡は9位となった。優勝はニュージーランドのザック・タッカーが獲得した。

ジュニアクラスでは、元田がQPトップタイムでPPを獲得する快挙を達成。小島は14位でQPを終える。予選でも2ヒートでトップチェッカーだった元田は、総合3番手を獲得。小島も13位でA決勝進出を果たす。

決勝では元田が先頭を走り周回を重ねていくが、激しいバトルとなる。レース後半に入っても5台ほどの集団は変わらず、最終ラップには元田が再びトップに躍り出る。そのままチェッカーを受けた元田だったが、ゴール後にフロントフェアリングペナルティで5秒加算となり8位まで降格。優勝はアメリカから参加のトロイ・ファーガンソンが獲得した。小島は4位となった。

各クラスの上位3位の選手は。12月に開催されるFIAカートシュートアウトへの参加が決定。FIAカート選手権のチャンピオンたちとスカラシップを競い合うこととなる。

成功のうちに終わったArrive and Driveは、来年には地域(アジア・パシフィック、ヨーロッパ、南米)ごとの大会も開催も予定されている。 

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▲Seniorはニュージーランドのザック・タッカーが優勝

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▲Juniorではアメリカのトロイ・ファーガンソンが優勝となった

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▲日本から参加の元田心絆(左)はQPトップで予選PPを獲得


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●Senior
Pos. No. Driver Nat. Q.P. Q.H.
1 32 Zach Tucker NZL 1:06.249 1 5
2 14 Oscar Goudchaux FRA 1:06.721 25 4
3 9 Knud Nielsen DEN 1:06.324 3 1
4 27 Linas Volungevicius LTU 1:06.643 15 13
5 46 Zain Elhommossany UAE 1:06.355 2 3
6 55 Matej Vikor SVK 1:06.363 4 2
7 38 Dillan Qi long Tan SGP 1:06.566 11 9
8 30 Eva Dorrestijin NED 1:06.545 9 6
9 25 徳岡大凱 JPN 1:06.733 16 15
10 34 Oliwier Chlopek POL 1:06.342 5 8

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●Junior
Pos. No. Driver Nat. Q.P. Q.H.
1 140 Troy Ferguson USA 1:06.882 11 9
2 128 Tommy hart NZL 1:06.787 6 1
3 130 Tomasz Cichoracki POL 1:06797 8 4
4 154 小島聖来 PHI 1]06.930 14 13
5 118 Micah Vino Satrio INA 1:06.939 16 5
6 139 Aaryan Singh UAE 1:06.869 9 7
7 104 Hamish Champbell AUS 1:07.360 36 16
8 123 元田心絆 JPN 1:06.514 1 3
9 121 Andrea Galimberti ITA 1:06.649 3 2
10 151 Jaime Ambrose GBR 1:07.018 20 15


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