最終大会を待たずに2連覇達成
酒井龍太郎(ミツサダPWG RACING)
■おめでとうございます。まずは今日の2レースを振り返ってもらって、どうでしたか?
酒井:今回は、とにかくトップチェッカーを受けるのを4回繰り返せばチャンピオンだと思っていたので、それを意識して走っていました。それが完璧にできて、全周回アタックもできて、ぶっちぎれたので良かったです。
■新潟のコース自体は、このレースウィークに入ってから初めて見てという感じだと聞きました。木曜からの走り始めで、自分としての攻略法などはどうしていましたか。
酒井:コース自体は、自分にとっては苦手なタイプだったので、不安があったんですけど、とにかく対応しようと取り組んでいて、乗り方をコースに合わせてという部分がうまくできて、乗りはじめの木曜、金曜からペースが良かったです。
■TTでトップを獲って予選も引き離してという展開で、いい手応えはあったんですか。
酒井:公式練習までがちょっときつい感触だったんですが、TTを走ってみたらタイムが上がって、ペースも良かったのでこれなら順調にいけるな、と。プレッシャーを変に掛けることなく、1ヒートずつこなしていける自信が出てきました。
■これくらいのコースでスリップも効くようだと、後ろをどれくらい離すと安心できるんですか。
酒井:後ろ見たときにちょっと離れてるなぁと直感で感じられるようになれば、勝ったなという感じですね。
■第8戦の予選まで流れが完璧だったと思いますが、決勝で気負うことはなかったですか。
酒井:第8戦の決勝は(ポイントでも)余裕を持っていたので、その余裕を使って全周タイムアタックをしようと思って、タイヤを使いきっても問題ないレースなので、22周回全部アタックして。前半にベストが出るのは当然ですけど、それをどこまで維持できるか、どこまで乗り方を斉唱させられるかといったことで走っていました。
■今年は連覇を目標にこのクラスに出場してきました。目標も達成できたという点ではどうですか。
酒井:去年はチームの方が全部整えてくれて、僕は乗って速く走って勝つという感じで4連勝できました。今年は、その倍勝たないとチャンピオンは簡単に獲れないというのと、セッティングの判断も含めて全部自分でやるというテーマがあったので、チームは同じですけど違うやり方で勝てた、結果を残せたのは嬉しいです。ただ、欲を言えば本当の最短で決めたかったのが悔しかったところですね。
■今年を振り返るにはまだ早いですが、アクシデント等がなければ全ヒートトップと圧倒していました。シーズン全体通して考えても良かった?
酒井:そうですね。苦しい時もありましたけど、それを落ち着いて対処できたのは良かったなと思います。
■これで、今年の大きな目標は達成できたと思いますが、中山はどんなモチベーションで臨みますか。
酒井:中山は、すごく気持ちも楽になって臨めるのですが、油断はせずに。余裕をもって違うレースの見方ができるはずなので、どこまでやれるか、攻略できるかわからないので、落ち着いてチャンピオンらしいと言われるレースがしたいです。だらしないレースになったら、リタイアするかもしれません(笑)まぁ、2連勝とかだけではなく、ちゃんと残してくることを目標に、しっかりとした内容を見せたいと思います。
■今年、シリーズで出ているレースではOK、もてぎ、鈴鹿の地方選手権、あとはRMCとありますが、この中で狙っているのはどれですか。
酒井:全部ですけど(笑)、MAXの鈴鹿と瑞浪はもう不可能なので……。一つ今までと違うのはRMCグランドファイナルという目標があって、ここには興味もあって、ただ簡単に行けるものではないこともよくわかっているので、頑張ってみたいです。もてぎ、鈴鹿シリーズも大事ですけど、なんと言っても一番はOKです。この間1勝できたのは良かったですけど、結局その後はリタイアに終わっているので、これをどう取り返していけるか。今年はもう21勝もできたので、これをOKでこそ生かして勝ちたいと思います。