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初開催のFIAシュートアウト
佐藤佑月樹がスカラシップ獲得!

FIAが次世代のレーシングスターを発掘・支援するために今季から始めたFIA KART SHOOTOUT。12月2〜7日にスペイン・バレンシアで行われたイベントで、日本から参加した佐藤佑月樹がシニア部門で優勝。大きな転機となるであろうスカラシップを獲得した。

今季、初開催のFIA Karting Academy Trophy for Seniorでシリーズチャンピオンを獲得した佐藤は、そのタイトルによってシュートアウトへの参加資格を得、今イベントへ参加。今回の優勝により、来季開催のFIA-F4選手権参戦にあたり、25万ユーロ、日本円で4500万円の資金援助を受ける資格を獲得した。

今回のシュートアウト・シニア部門にはFIAカート選手権のシニア優勝者、カップ、トロフィー勝者など7名を招待され、カートから4輪レースへと移行するための支援的かつ建設的な環境を提供し、同時に適応力、トラック上での学習や向上心などを総合的に評価したとのこと。木曜日から始まったスケジュールでは、シミュレーター、ジムでのフィジカル評価を終えたあとに、シートフィッティングなどを行い、土曜日から実走行を開始。一人が負傷のため欠場となったが、残った6人は土曜日の走行から徐々にマシンとサーキットへ慣れていき、走行の合間にはテクニカルフィードバックへの対応力や適応力を評価するドライバーパートナーとともに、データと指標の分析に時間を割いた。その後2名が敗退し、残った4名によりフレッシュタイヤでの予選と決勝のシミュレーションを行い評価を終了した。

審査員たちは、シミュレーターでの走行データ、ジムでの筋力、アジリティのスコア、トラフィックタイム、コーナリング、ブレーキング、最後の実戦でのレースペース等を綿密に分析。カンボス・レーシングからの詳細なデータと経験豊富なドライバーコーチからのフィードバックに基づき、僅差ながらも十分な情報に基づいた決定を下し、佐藤を優勝者と決定した。

「カートから4輪への移行は、ドライバーのキャリアにおける需要な節目。佐藤選手は今週、自信を持ってコースに当時し、瞬く間に習得、向上し、将来のチャンピオンを象徴する直感、適正、レーシング本能を発揮しました。このシュートアウトを通じて、輝かしいレーシングキャリアを待ち受けるドライバーたちの成長と発展を目の当たりにできたことは、大変喜ばしいことでした。FIAグローバルカートプランの一環として、この機会を提供できたこと、そしてドライバーの育成と進歩のために明確な道筋を築き、同時にこのスポーツの基盤を強化することができたことを誇りに思います」とFIAカート委員会のアクバル・エブラヒム会長は語った。

なお、ジュニア部門ではイタリアから参加したヴァレリオ・ヴィアピアーナが優勝を飾り、来季のFIAカートイベント出場へ向けたサポートを獲得した。

このシュートアウトは来年以降も継続される。来季のFIAカートはこれまでの選手権に加え、既報の通りARRIVE&DRIVEの大陸ごとの大会も追加され、過去最大規模のカレンダーが組まれている。それらから選ばれた選手が集うシュートアウトは、来年末に開催を予定している。

Photo:FIA KARTING 



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実走行前に一人脱落したため、6人で競われた
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▲実際の走行を行う前にはジムでのフィジカル評価、シミュレータでの評価なども行われた
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▲最後は4名によりフレッシュタイヤを使用した予選、決勝のシミュレーション等が行われた
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▲同時開催のジュニア部門ではイタリアのヴァレリオ・ヴィアピアーナが優勝を飾っている

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