AUTOBACS GPR KARTINGでは、JAF等の正式ランキングとなるドライバーランキングとは別に、独自の規定によりチームランキングもつけ、その年のチャンピオンチームを決定。最終戦の夕方には、主にメディアを対象とした記者会見(カンファレンス)を実施している。そこでチーム代表が何を語ったのか。その発言をピックアップしてみよう。
選手権を制するトップチームが何を考えレースに参戦しているのか、何を目標としているのか、どういった意図で活動しているのか、その一端が感じ取れることだろう。
■Shifter
Ash 築山敬氏(左)
チャンピオンを獲れたことは嬉しく思います。最終戦、2連勝していいレースができたと思います。
選手権とは違うのですが、Rokは新カテゴリーなので、運転でなんとかなるだろうという思いでチャンピオンを目標に始めました。
カートは最終的には運転なので、我々は運転を鍛えるということで、あまりセッティングを触らないチームとしてやっています。
■Cadets
ミツサダPWG RACING 光貞秀俊氏(中央左)
阿部本人もプレッシャー、今シーズンあったと思います。そのプレッシャーにうまく打ち勝って成長してくれ、見ているこちらが楽しくなるレースをしてくれました。成長してくれたのが一番嬉しです。去年とかとっ散らかってたんですけど。そこから彼のレースの運び方を見ると、こうした素晴らしいシリーズでたくさんの協力者、スポンサーの方々が支援してくれるシリーズだからこそ、ドライバーの成長を促せたのではともいます。ドライバーが育つシリーズになっていると実感しています。
酒井龍太郎が区切りを迎え、昨今なるべく早く4輪に転向するのが一つの道の作り方、作ってあげかただし、私もそこは最大限応援したいと思っています。カートチームを運営していて、4輪にいい形で進めてあげられれるかはポイントになる。OKクラスはカート世界ではトップですが、まだまだ上を目指したほうがいいんだよ、と。その意味では彼には頑張ってもらいたいです。
今後のMPRに関しては、阿部選手というドライバーが3年かかりましたが良いドライバーになってきました。でも、まだ完成はしていないし、本人にもその認識はあると思います。ここから来季、その先に向けて酒井とやってきたことを阿部にも指導していきたいし、どうすればベストか教えもするけど、自分で見つけてくる力を養いたい。それがチーム、私のポリシーなので、そのポリシーにそって、ドライバーたちに伝えていきたいなと思います。
私自身が現役時代があって、色々な苦労、成功、失敗もしたのでそれをうまく伝えてどうしたら失敗しないかではなく、最後はドライバーが自分で物事を決めて結果を残さなければならないということで、これはしっかりやれ、これはチームが頑張るというメリハリはつけていきたいです。
■Junior HIROTEX RACING with IMPUL
白桃逸雄氏(中央右)
正直、ドライバータイトルを獲れていないので、チームとしては負けていると思っています。最後まで差を詰められなかったことはチームとしても反省ですし、今後ドライバーが成長しないといけない部分です。ただ、ドライバーはそれぞれ成長はできていると思います。
このシリーズ、ジュニアは通過点で、みんなOKクラスを目指して出場していると思うので、そこで成績を残せるようにチームも努力していかないといけないと思います。
(坂野との差は)レースの序盤だと思います。こういったストッククラスであそこまで千切られるのは明らかな負け。序盤さえついていければ展開的にどうにかなったとも思うのですが、それを全くできてないので、そこは足りない部分だと思います。そこを埋めるのはドライビングしかないです。
うちは安田裕信のチームで、僕自身の仕事は下準備なので、安田の指導なり考えなりをドライバーに教えていく。大きな夢としてはHIROTEXからF1ドライバーが生まれれば成功かなと思っています。誰でもなれるものでも目指せるものでもないので、その助けをできればと思います。
■OK
TEAM EMATY 中村真志氏(右)
特にどのドライバーが良かったということはないですけど、まぁチーム代表が良かったのかな(笑)
ティモフェイは正直厳しいと思っていたのですが、瑞浪で1勝してくれたし、松井くんも開幕戦で表彰台に上がってくれた。中井は中井だし(笑)みんな頑張ってくれたと思います。
言いたいことはだいたい光貞さんが言ってくれたのですが、去年OKでドライバーチャンピオンが獲れて、今回チームチャンピオンが獲れて、ドライバーにいつも言っているのは「モノのせいじゃなく自分のドライビングでどうにかしてこい」と。速いものを準備するのは当たり前の話です。
たまたま獲れたと言われないように、来年もOK参戦の予定なので、またここに座れるように全力でやります。