FIAはFIAカートチャンピオンらを集めたシュートアウトを、12月2〜7日にスペイン・バレンシアで開催する。
これは、FIAグローバルカート計画の主要要素と位置づけられるもので、このイベントの優勝者には、レーシングキャリアの発展を支援するための多額の資金が授与される。
イベントは、ドライバーのドライビング、テクニカル、フィジカル、メンタルのアジリティに基づいた教育、評価、そしてアセスメントを目的とし、実技セッションとワークショップのあと、参加者は経験豊富な審査員達により総合的なスキルとレーステクニックを評価されることとなる。部門はジュニアとシニアとの2部門となり、今年のFIAカート選手権などの成績により24名のドライバーが出場権を獲得した。2025年のカート世界位選手権(OK・OK-J)、ワールドカップ(OK-N・OK-NJ)、さらにはアカデミートロフィー受賞者、そして先週開催のArrive and Drive World Cupの各クラス上位3名も招待を受けている。
ジュニアカートとシニアカートとのカテゴリー間、さらにはシニアからシングルシーターカーへの明確な進路を確立することで、FIAカートのシステムを大幅に強化し、向上させることにつながる。ドライバーへの報酬、包括的なサポート、育成の機会を提供することで、ドライバーたちに成長、卓越性、そして成功のためのスタンダードな枠組みを提供する。
ジュニア部門の優勝者には、カートキャリアの次のステップへ向けた支援を提供。タイヤ、燃料、2026年FIAカートカートイベント最大5大会へのエントリー権に加え、チームへの1大会あたり6,000ユーロ(約108万円:11月20日現在)の資金援助、または2026年Arrive and Drive World Cup大陸選手権への無料エントリー権が含まれる。
シニア部門優勝者にはFIA公認F4選手権に出場するチームへの25万ユーロ(4500万円)の資金援助が授与される。
FIA会長のモハメッド・ベン・スレイエム氏は「FIAカートシュートアウトは、次世代のレーシングタレントの育成を目的として設計されたFIAグローバルカートプランの最新の取り組みです」と話し、カート委員会のアクバル・エブラヒム会長は「FIAカート・シュートアウトは、ドライバー育成を支援し、レースの質と水準を向上させるとともに、ドライバーの個人的かつ専門的な成長に投資する、私たちが行っている最新の取り組みです。提供される名誉ある賞は、優勝者のモータースポーツにおける将来を大きく変えるでしょう。また、FIAカート・シュートアウトへの参加は、キャリアをスタートさせるすべての若手ドライバーにとって、名誉ある資格となるでしょう。バレンシアで、最初の仲間を迎えることを楽しみにしています」と語っている。