Placeholder image

2026年日本カート選手権規定
一部改定を発表   

一般社団法人日本自動車連盟は、様々なカテゴリーで来シーズンへ向け2026年の選手権開催規定を発表しているが、7月31日付で日本カート選手権規定についても発表した。

今回は、OK部門の一部変更のみで、それも出場資格の変更部分は、2025年までの規定を統合し文言を変えた程度の変更に過ぎないため、特に大きな影響はない。もう1点変更されたのは、OK部門の競技の構成の部分で、2025年は「1競技会2レース制とする」とされているものを、「1競技会2レース制、またはオーガナイザーからの申請による」と変更されている。これにより、大会によっては2レース制ではない大会運営が可能となる。

例えば、どこかの大会で天候不良等で1レースが中止となった場合、その代替として他の大会で3レース行う、といったこともできることとなる。また、これまでも統一規則では「競技の方式はオーガナイザーが決定する」とあり、それにより予選ヒートの有無などはシリーズごとに変えられていたが、1大会2レース制の規定は上位規則にあったため、変更することができなかった。今回はその縛りもなくなったことで、どこかの大会では国際フォーマットを採用し、予選総当り→スーパーヒート→決勝といったフォーマットにすることも規則上は可能となる。実際にそうした運用がなされるかは、今の段階では未知数だが、レース方式の幅を広げられる可能性は高まったこととなる。

今回の変更は、前者のケースにおける柔軟性を確保しておくためという目的が主だと考えられる。今季はスーパーフォーミュラ・ライツでのレース中止、代替開催となったときに、統一規則の変更まで行わなければならないケースがあり、カートでも同様のケースが発生した場合、2025年の規則のままでは同じく規則変更の手続きを取らなければならないことから、予めそれを回避、柔軟な運営を可能としようという意図があるのだろう。

ただ、後者のような特別な大会を開催することも可能なため、オーガナイザーの判断に注目したいところだ。最終戦のみは国際フォーマットでの開催としても面白いのではないだろうか。

なお、様々な規則は今後も改訂、発表されていくことになるので、JAFからの発表、公示には注意しておきたい。 

 


Placeholder image
▲日本選手権規定のうち、全日本選手権OK部門の一部規則が改訂された



TOPへ戻る