世界的な才能の育成経路を広げ、モータースポーツ参加者の数を倍増させるというFIAが掲げた目標に適したイベントとして、11月14〜16日に「Arrive and Drive」ワールドカップがマレーシアで初開催される。
このイベントは、Arrive and Drive方式を採用し、レースに使用するマシンは主催者が準備し、各選手へ支給。ドライバーは、現地へ赴き(Arrive)マシンに乗り(Drive)レースをするだけという新機軸のレース。マシン性能の均一性を確保し、また資金面から国際レースへの参加が難しかった才能あるドライバーにチャンスを与えるべく、制度設計が行われた。
この理念をさらに進めるため、今大会は各国協会(ASN)を通じたエントリーのみに限定される。また、FIAカート選手権(ヨーロッパ選手権等)やカップ戦に出場経験のあるドライバーは除外される。ただし、アカデミートロフィー経験者は参加可能だ。
カテゴリーはシニア(14〜19歳)とジュニア(12〜14歳)の2つで、それぞれ54名まで募集。各カテゴリーの上位3名は、他のFIAカート選手権の上位者とともにスカラシッププログラムの選考対象となり、最終選考でシニア部門優勝者にはFIA-F4への奨学金、ジュニア部門へは翌年のFIAカート選手権参戦へ向けた資金援助が用意されている。