カート競技の普及及び振興を通じて、健全なモータースポーツ文化を未来へ継承することを目的に、一般社団法人日本カート協会（JKA)が設立準備を始めた。

JKAは「カートを通じて健全なモータースポーツ文化を未来に継承する」をビジョンに掲げ、子どもたちが夢を追い、挑戦し、成長できる環境の整備を推進。特に、次世代のレーシングドライバーや優秀な競技支援人材（コーチ、審判、オフィシャルなど）の育成に注力し、業界全体の活性化に広く貢献するという。 将来的に地域、メーカー、教育機関、自治体などの各セクターの強みを生かした連携体制を構築し、日本の総力を結集した未来につながる育成の好循環モデルの創出を目指すとのこと。

さらに、カートの裾野を広げる活動として、体験イベントや地域連携を通じて、誰もが気軽にカートに触れられる環境づくりを始め、子供から大人までがモータースポーツに親しめる文化の定着を図っていく。

こうした活動に向け、代表理事にはプロレーシングドライバーの山本尚貴が就任。
就任あたり「私自身、6歳でカートを始め、国内外の選手権を経験し、規制の育成システムの中で成長してきました。そして今、、こうしてトップカテゴリーでレースを続けられていられるのも、多くの方々の支えと環境があってこそだと実感しています。

今回立ち上げた日本カート協会では、若い選手たちが国内はもちろん、世界の舞台を目指して挑戦できるよう、明確なステップを用意したいと考えています。そして、カートがモータースポーツの“原点”として、もっと多くの人に親しまれ、スポーツとして社会に根付いていくことを目指していきます。 選手の育成はもちろん、これからカートを始めたい方、ホビーとして楽しんでいる方にも、カートの魅力をもっと知っていただけるよう、カートの裾野を広げる活動にも全力で取り組んでいきたいと思います。

これまで日本のモータースポーツを築き上げてこられた先輩方の想いを受け継ぎ、業界のみなさんと手を取り合いながら、次の時代にふさわしい仕組みを、少しずつでも育てていけたらと願っています。まだ始まったばかりの小さな一歩ではありますが、未来を担う子どもたちにとって大きな希望となれるよう、努力してまいります」とコメントを発表している。

なお、JKAでは次世代選手の発掘と育成目的とした「2025年JKA有望選手発掘夏合宿」を下記の通り実施することも合わせて発表された。
●日程：2025年8月18〜20日
●会場：オートパラダイス御殿場（APG）
●対象：カデットクラス（ジュニア選手権参戦を目指す選手）
※本合宿で優秀と認められた選手には、2026年シーズンにおいてJKAからの活動支援が提供される（予定）。詳細については、後日発表される。

一般社団法人 日本カート協会 設立準備室
info@japankarting.or.jp