■SK1クラス 　

朝一番にスタートが切られた予選。ここでトップタイムをマークしてきたのは開幕戦ウィナーのYUUKAだ。レースウィークは早めに宮城県入りをし、色鮮やかに季節の花々が彩る宮城の観光地を巡ってきたという。鋭気をフル充電したことがレースにも活きたようで、予選は唯一の20秒台に突入する1分28秒307の驚速で決勝PPを獲得した。２番手にはYUUKAの最大のライバルでもある保立翔が1分30秒099でつける。そしてSK1クラス三巨頭の最後のひとり、ゼンタイシイだが、オープニングラップで燃料系のトラブルに見舞われてしまい1周をすることもできずマシンをコース外に寄せてしまう。タイム計測ができなかったことで決勝は最後尾スタートとなってしまった。

ローリングスタートで口火を切った決勝レース。各車とも最終コーナーから始まる10%の急勾配を駆け上がっていったところでスタートが切られた。ここで加速を伸ばしてYUUKAのインをついてきたのが保立だ。1コーナー立ち上がりではクロスラインを仕掛けていくYUUKAだったが、保立の加速が上回りトップが入れ替わった。

初動はバッチリ、ここから何とか逃げ切りたい保立だったが、すぐに裏のバックストレッチでYUUKAに再逆転を許してしまった。そしてここからのYUUKAは速かった。周回を重ねる毎に後続とのリードを広げていくと、最後は4秒以上のタイム差をつけて圧勝。開幕戦に続いて二つ目の勝ち星を手にした。

■SK2クラス

昨年のSUGO大会ウィナーは伊藤正浩。セッティングが見事にハマったといことで完勝だった。一方でその伊藤に苦汁を飲まされたのが岩崎浩二。今回は前戦のリベンジという意味でもこのSUGO戦に意欲を燃やしていたという。

予選トップタイムは「昨日から凄く調子が良くて、このまま決勝も行けると思っていました」という岩崎だった。前戦で初めてSUGOでレースしたという岩崎だが、しっかりとその経験を糧に今回臨んだとのことで、勝利に向けて駒を進めていく。

決勝でも岩崎の走りは精彩を放ち、トップで周回を重ねて念願の勝利をつかむ。SUGOはとにかくテクニカルでコーナーが難しいという岩崎。「とにかくギアチェンジがポイントですね。どこでどのギアを選択するか、そこが今回は上手くいったと思います」と勝因を分析していた。

2位争いは中村秀人と伊藤との激しい接戦となった。勝負はファイナルラップのメインストレートまで続いたが、最後の最後で頭ひとつ抜け出した中村がこの接戦に終止符を打ち、苦しい勝負のなかで2位を手にした。