●Junior
第１戦は関口瞬、
第２戦は中西凜音が優勝！

ジュニアクラスは昨年同様にX30Jrで行われる。今大会には12台のエントリーが集まった。 QPでトップタイムをマークしたのは、坂野太絃。最近はもてぎでのレースが少なくブランクを空けたが見事にトップタイムを記録して決勝PPとなる。

第1戦決勝では坂野が先頭となり、その後方に澤田龍征、関口瞬、松尾柊磨らが続いていく。坂野はトップを走り続けるが、後方からハイペースで迫ってきたのが中西凜音。6周目に3番手に上がると、そのまま坂野を追っていく。

終盤は坂野、中西、澤田、関口らが連なって走る展開。一度リズムが崩れたかに見えた関口も中西を追うようにしてペースを取り戻し、いよいよ終盤戦を迎えた。 ここで動いたのが関口。最後の最後にトップに躍り出ると、そのまま僅差で逃げ切り優勝。まずは開幕戦を制した。2位には澤田、3位に中西が続いた。

続く第2戦のPPは中西。しかしスタートで前に出たのは関口だった。関口を先頭に中西が追う展開となるが、4周目に中西が逆転。この際に関口は5番手前後まで順位を下げてしまう。 トップ中西に迫ってきたのは前田蒼介だ。2台で集団を抜け出していく。

レースが中盤を迎えると、やや大粒の雨がポツポツと降り出すが、路面を濡らすほどではなくトップのペースも変わらない。 先頭を走る中西は、前田にチャンスを与えずに逃げ切って優勝。もてぎ初レースを勝利した。2位には前田、3位には第1戦に続き澤田が表彰台の一角を獲得した。

▲最後の最後に逆転し優勝を飾った関口瞬（第１戦）

▲第２戦で雪辱を果たし、もてぎでの初レースを優勝で締めた中西凜音

●Cadets
第1戦では林樹生がバトルを制する
第2戦は藤原迪永が逆転勝利！ 　

カデット部門はFP-Jr Cadetsでの開催となり、27台が参加。昨年のGPRでの1大会平均参加台数が17台だったことから大幅増となっている。このエントリー増により、カデットも2組に別れてのQPとなった結果、総合トップはB組で出走した林樹生、2番手も同じくB組の今村昴生が続き、3番手にA組トップの島津舞央、同2位の阿部瑠緯が総合4位となった。

第1戦の決勝では、徐々に集団を抜け出していった林と島津が一騎打ちになっていく展開。最後まで目の離せないバトルが繰り広げられた。

終盤、島津が先頭を走る時間が多くなっていると感じられるなかついに最終ラップへ突入。ここで林が勝負に出た。最終セクションのヘアピンで島津に襲いかかると逆転に成功したのだ。そのままフィニッシュラインを駆け抜けていった林が接戦を制して勝利を手にした。

続く第2戦でも島津と林、両者のバトルは激しさを増していった。ただ、今度は林を先頭にそれを島津が追うという展開になったようだ。そして島津が残り2周で仕掛けていき先頭に立つ。そのまま最終ラップへと進んでいき、これはまるで第1戦のリプレイのような展開でもあった。

しかし、そこに意外な伏兵が現れる。最終ラップに勝負を仕掛けていった林が島津をプッシュ、両者がバランスを崩したところを3番手を走っていた藤原迪永がかわしていったのだ。藤原の劇的な逆転優勝によって勝負が決した。

▲第１戦で優勝を飾った林樹生

▲劇的な幕切れの第２戦を制した藤原迪永

●Shifter
鈴木悠太＆松下信治が優勝を分け合う!!

ギアボックスカートのシフターには６台が参加。翌週に鈴鹿サーキットでRokシフターが開催されることあってか、そちらにエントリーするメンバーは今回の参戦を見合わせたことにより、やや台数がさみしくなってしまった。

QPでトップタイムは鈴木悠太。ペナルティ消化のためベストタイムを抹消されたのだが、それでも堂々のトップタイムとなったの立派だ。２番手にはプロドライバーの松下信治が続く。

第１戦決勝は鈴木が好スタートを決めるとレースをリードしていった。およそ１秒半ほど離れて松下、さらに離れて富田星羅が続くというトップ3は単独旅となる展開に。

しばらく上位陣に順位の変動はなかったが、終盤に入ると松下が鈴木にアプローチしていった。ブレーキングでは目に見えて詰めてくるのが分かる追い上げ。この大きなプレッシャーが掛かるなか、鈴木は時折ミスをするものの、決定的な破綻には至らずにトップをキープ。最後はそのままチェッカーまで逃げ切りに成功し、シフタークラス初優勝を飾った。

第２戦ではPPからスタートした松下がトップを守り、快走を見せつつ序盤からリードを広げていく。一時は１秒以上にまで開いた後続との差だが、そこから鈴木がジリジリと削りコンマ６秒にまで削減、近づいていった。しかし、怒濤の追い上げもここまで。逆転する至ることなく、松下がそのまま逃げ切りで優勝を飾った。

▲OKとのダブルエントリーとなった鈴木悠太がシフター初優勝

▲「楽しかった」とレースを振り返った松下信治が第２戦で優勝