■KT CHAMP　決勝1＆2 　

KTチャンプのレースフォーマットは予選がなく、TT→決勝１→決勝２という流れとなる。まず最初に行われたタイムトライアルは「TIAで出ようと言われ、2018年にSL全国大会のTIAジュニアで優勝したときのシャシーを出してきた」という加納康雅がトップタイム。その加納にTIAでの出場を勧めたという坂裕之は二番手タイムを刻む。坂もTIAでタイムを出したことで、φ40シャフトのノーマルTIAが1-2を独占。3番手にはS-GTドライバーの松井孝允が続き、のりものクラブが上位を占める結果となった。

第1戦決勝。スタート直後に松井がスピンを喫して遅れるアクシデントも。まずは加納がトップを走ると、続いて上田凌成、佐藤琉葵、谷飛鳥、柳沼光汰らが上位に上がってくる。やや離れた位置には坂、吉田らのりものクラブが続く展開だ。

トップを快走する上田は、後半へ向けてリードを広げていくと、最後は約3秒の大差を築いてトップチェッカー、開幕戦を優勝で飾った。2位に佐藤、3位には谷が続く。

第2戦のスターティンググリッドは第1戦レース中のベストラップ順で決定。ここでもPPを獲得したのが上田で、スタートを決めると佐藤、八田宗之らを引き連れてトップグループを形成していく。

第1戦は独走優勝をみせた上田だが、今回は八田、佐藤が離れることなく上田をマーク。どこかで逆転を予感させる展開もあったが、後続のプレッシャーを跳ね除けた上田が逃げ切って連勝、最高の結果で大会を締めくくった。