NTC WINTER CUP 2024

■開催日:1月27〜28日 ■開催地:新東京サーキット ■天候:晴れ Photo&Report:藤原浩(本誌)
Placeholder image
▲昨年に続きメインのSSクラスクラスを制したFLAX Motor Sportsのメンバーたち

初春恒例、新東京サーキット
ウインターカップ開催!
 

首都圏の人気コース、新東京サーキットのレースシーズン幕開けを告げる、新春恒例のウインターカップが、今年も1月最後の週末となる27〜28日に開催された。冬晴れで、それほど寒くもなく絶好のレース日和となった日曜日。7クラスに100台を超えるエントリーが集まり、各クラスで熱戦が展開された。


レースレポート
■YAMAHA SS
角陽向が昨年の雪辱を果たす優勝!


今大会のメインクラスとなったSSクラスはフルグリッドに迫る29台が参加。昨大会を制するとその勢いのままにGPR OKクラスなど主要タイトルを獲得し、今回は大会2連覇を狙う鈴木斗輝哉を筆頭に、今季OKデビューが決まっているルーキーや全日本優勝経験者、新東京の常連メンバーらが集まったことで誰が勝つか予断を許さないレースになっていく。

まず2組に分かれたタイムトライアルを経て、予選(10周)を2ヒート、さらにプレファイナル(15周)も戦い、決勝(23周)を走るという、実に48周も戦う長丁場だ。

決勝ではPPスタートの角陽向が好スタートを切るが、オープニングラップをトップで帰ってきたのは木下藍斗。逆に角はアクシデントもあって大きく順位を落としてしまった。

その木下に襲いかかったのが鈴木斗輝哉、鈴木悠太、千田琉貢ら。途中、鈴木斗輝哉がトップに立って集団を引っ張る場面も見られたが、そのトップ争いのさなかに千田と鈴木悠太が接触、ともに大きく遅れていく。

これで鈴木斗輝哉が単独トップとなるものの、そこに追いついてきたのが角。角は鈴木斗輝哉をかわして、ややリードを築きながら周回を重ねる展開に持ち込む。

終盤、鈴木斗輝哉が差を詰めていくが、角のペースが上回りそのまま逃げ切って勝利。角は昨年の雪辱を果たす優勝となった。2位に鈴木斗輝哉、3位には富下李央菜が入った。

■YAMAHA CADET OPEN
Salty Beeが独走で優勝!


急きょ、開催となったカデットオープンは8台がエントリー。決勝はSalty Beeがスタートで飛び出すとそのまま独走状態へ持ち込む。2番手には予選でのアクシデントも影響し、後方からの追い上げとなっていた阿部瑠偉が力走を見せたが、なかなかSalty Beeとの差は縮まらない。

終盤に入ってもSalty Beeのペースは変わらず大量リードを保ったままチェッカーを受けて優勝を飾った。

■YAMAHA SUPER SS
混戦レースは色川隆寿がV!


19台が集まったスーパーSSクラス。SL全国大会の上位経験者が集う目が離せないクラスとなる。決勝は序盤から大混戦で、地元の色川隆寿を先頭に西宮圭一、高田亮といった実力派ドライバーがバトルを展開。

一時は色川が抜け出す形となったが、終盤にかけてその差を縮めてきたのが高田だ。最終ラップへ向けて色川に接近、最後の最後に仕掛けて逆転に成功した高田。そのまま先頭でチェッカーを受けたが、高田はカウルペナルティによりタイム加算。これで降格となってしまい色川が優勝を飾った。

■TOKYO SS
波乱のレースを伊藤俊一が制す!

マキシスタイヤを使用する新東京独自のSSカテゴリー、TOKYO SSには15台が参加した。決勝は激しいトップ争いとなったが、そんな激化したトップ争いは終盤にアクシデントを巻き起こし、上位陣が軒並み姿を消してしまう。そしてトップとなったのが伊藤俊一だ。後続に大きな差が開いたことから伊藤は単独でトップ走行を続けていく。

この展開を利した伊藤は、後続の接近を許すことなく逃げ切って優勝。2位に窪村栄人、3位保坂達則となった。
■Senior MAX
澤龍之介、激戦を制し優勝!


シニアMAXには復活組、現役のMAXドライバーなど様々なドライバーが集まった。レースは澤龍之介、塩田惣一朗、保下聡一郎らが序盤にトップグループを形成、そこに佐藤佑月樹、千田琉貢、千田歩らも加わって大きな集団によるレースとなっていく。

終盤、この集団からやや抜け出すことに成功したのが澤だ。後続がバトルをしている間にもリードを広げて逃げ切りに成功、嬉しい優勝となった。

■MAX Lights
加藤潤平が盤石の優勝!


近年、人気を高めているMAX Lightsは、今回KYOJO ROTAX MAXクラスとの混走となる。

レースの主導権を握ったのは加藤潤平で、序盤からトップを走る。そんな加藤に挑むのがWエントリーの保下聡一郎で、両者のバトルの後方にKYOJOの金本きれいが続く展開に。

終盤に入ると、加藤が抜け出してトップを盤石なものにしていくと、そのまま逃げ切って優勝となった。

■KYOJO ROTAX MAX
白石いつも、逆転優勝!


昨年に続いての開催となるKYOJO ROTAX MAX。今回は4台のエントリーだったことでMAX Lithsとの混走となる。

決勝はクラス最上位からスタートした金本きれいが順当にトップを走る一方、この日は予選でもアクシデントに遭っていた白石いつもが決勝も順位を下げ、追い上げのレースを強いられていく展開となった。

それでも、徐々に順位を挽回していく白石。レースは金本がクラストップでチェッカーを受けたのだがカウルペナルティで降格となり、2番手でチェッカーを受けた白石の逆転優勝となった。

Pick up PHOTO
Placeholder image

▲29台が集まったSSクラスのスタート

Placeholder image

▲昨年の雪辱を果たす優勝を飾った角陽向

Placeholder image

▲序盤から独走したSalty Beeがそのまま優勝

Placeholder image

▲激戦となったスーパーSSは色川隆寿が優勝

Placeholder image

▲波乱のレースを制したのは伊藤俊一

Placeholder image

▲終盤にうまく抜け出した澤龍之介が優勝

Placeholder image

▲レース全体を通じて主導権を離さなかった加藤潤平がV

Placeholder image

▲様々なアクシデントを乗り越え、逆転優勝を果たした白石いつも

RESULTS
Placeholder image
●YAMAHA SS(29台)
Pos. No. Driver Team
1 56 角 陽向 FLAX Motor Sports
2 1 鈴木斗輝哉 FLAX Motor Sports
3 65 富下李央菜 Team TKC
4 58 鈴木悠太 briolyracing
5 50 伊藤聖七 Ash
6 34 岡澤圭吾 TECORSA
7 29 木下藍斗 BUTLER Racing
8 64 寺島知毅 GOLD MOTORSPORTS
9 22 須藤虹富 briolyracing
10 33 織田大和 RF AOYAMA

Placeholder image
●YAMAHA CADETOPEN(8台)
Pos. No. Driver Team
1 19 Salty Bee Power Worls
2 21 阿部瑠偉 ミツサダPWG RACING
3 93 植月宣成 briolyracing
4 58 安藤海翔 TECORSA
5 99 西川虎太朗 WORLD YK RACING
6 38 本橋瑞希 briolyracing
7 52 豊岡 快 briolyracing
8 22 田中翔大 briolyracing

Placeholder image
●YAMAHA SUPER SS(19台)
Pos. No. Driver Team
1 83 色川隆寿 Racing Square GEN
2 98 渡邉賢人 Super Racing Junkie!
3 74 島見明人 WELLSTONE KC
4 55 石井鉄也 WELLSTONE KC
5 29 今澤和弘 Team TKC
6 70 吉田広樹 のりものクラブTIGRE
7 1 高田 亮 Akigase Kart Club
8 14 荻野和久 WELLSTONE KC
9 84 前田達也 TeamAugust
10 7 政田大輔 FLAX Motor Sports

Placeholder image
■TOKYO SS(15台)
Pos. No. Driver Team
1 5 伊藤俊一 TeamAugust
2 3 窪村栄人 タツカート
3 31 保坂達則 FLAX Motor Sports
4 47 依田英治 Power Worls
5 38 菅家 裕 Power Worls
6 36 鈴木大介 RF AOYAMA
7 17 橋口輝明 Power Worls
8 24 柏木貴志 Power Worls
9 23 伊東諒真 RF AOYAMA
10 61 田原規人 TeamAugust

Placeholder image
■Senior MAX(12台)
Pos. No. Driver Team
1 38 澤 龍之介 TECORSA
2 17 千田琉貢 Racing Team YRHKS
3 24 千田 歩 RF AOYAMA
4 11 佐藤佑月樹 RT WORLD
5 16 塩田惣一朗 HRS JAPAN
6 98 保下聡一郎 FLAX Motor Sports
7 74 人見翔馬 HS_motor sports
8 8 西銘海翔 TECORSA
9 20 服部颯空 C.O.B-Kart
10 55 アイレ春雲 ランドクリエイト

Placeholder image
■MAX Lights(16台)
Pos. No. Driver Team
1 9 加藤潤平 スーパーチップス@TECORSA
2 33 保下聡一郎 FLAX Motor Sports
3 10 越水 聡 TECORSA
4 8 和賀弘輝 MID COMPETITION WGレーシング
5 99 浅香樹希統 Racing Square GEN
6 83 神川貴光 TeamAugust
7 23 藤本卓史 TECORSA
8 96 高畠茂孝 TECORSA
9 4 加藤伸幸 SILKROAD RACING TEAM
10 62 佐々木伸一 Power Worls

Placeholder image
■KYOJO ROTAX MAX(4台)
Pos. No. Driver Team
1 17 白石いつも HRS JAPAN
2 24 ゆうな Team TKC
3 39 金本きれい TECORSA
4 11 池島実紅 WISE Karting Team

Placeholder image
▲昼休みには日本大学生産工学部CITレーシングによる学生フォーミュラのデモ走行が行われ、OKドライバーの渡部智仁がドライバーを務めた
Placeholder image
▲新東京サーキットを疾走する学生フォーミュラ。カートを一回りほど大きくしたようなサイズ感だ

x image
facebook image
insta image